こんにちは!
マムミーライフのユウです。
2歳と4歳の姉妹ママです。
今回は、モンテッソーリ教育では有名な教育分野5つについて紹介します。
そもそもモンテッソーリ教育ってなに?
という方は、『モンテッソーリ教育とは?ママと子どもが笑顔で過ごせる教育法』からご覧ください。
モンテッソーリ教育の5分野って?
どんなことするの?
これが理解できると、家庭でも工夫次第でモンテッソーリ教育ができる!って感じてもらえると思います^^
おうちでモンテッソーリ教育を取り入れる際のポイントも紹介します。
モンテッソーリ教育を知ると、
・今まで何気なく見過ごしていた子どもの行動の意味が分かる
・子どもの「自分でやりたい!」という欲求を満たしてあげる心の余裕ができる
・見逃していた子どもの表情に気づくことができる
ママにとって「大変な育児」が「楽しい育児」にかわるヒントがたくさんあります^^
わが家の2人の娘は、モンテッソーリ教育の保育園に通っています。
通い始めてからの子どもたちの変化を実際に肌で感じ、モンテッソーリ教育について、そして目の前の子ども達自身についてもっと理解したい!と思ったんです。
マリア・モンテッソーリは、子どもを「よく観察する」ことで、小さい子どもたちが持っている【自己教育力】に気づき、それを発揮させるための環境や教具を体系化し教育法を確立していきました。
ではさっそく、モンテッソーリ教育の活動の中心となる教育分野5つについてご紹介します。
モンテ実施園では3~6歳の幼児向けに用意されている環境です。
モンテッソーリ教育の5分野
モンテッソーリ教育は、乳幼児期を前期(0~3歳)と後期(3~6歳)に分けています。
3歳ころまでの前期では、周りにあるものすべてを無意識にどんどん吸収していく「吸収する精神」の時期でした。
『0~3歳に用意してあげたい7つの環境』については、こちらの記事も参考にどうぞ^^
3~6歳の後期は「意識の芽生え」の時期と呼ばれます。
前期に吸収したさまざまなことを、意識的に整理して秩序立てていく時期に入っていきます。
こういった子どもの発達段階や敏感期に対応して用意されているのが以下の5つの教育分野です。
- 日常生活の練習
- 感覚教育
- 言語教育
- 算数教育
- 文化教育
ひとつずつみていきます。
①日常生活の練習
子どもが自分の手や体を思い通りに動かせるようにという『運動の完成』が目的です。
この時期の子どもは大人のすることをなんでも真似したがりますよね。
その「模倣期」と「運動の敏感期」をうまく利用します。
・服を着る・脱ぐ
・ボタンをかける
・手を洗う
・お洗濯をする
・テーブルを拭く
・鼻をかむ
・掃除
・はさみで切る
など
文字通り、日常的に行う生活の練習をとおして、体のさまざまな動きを獲得していきます。
自分の思うとおりに体を動かせるようになると、できることが増えていきます。
できることが増えた子どもは、「ひとりでできる!」という自信がうまれ、自立心が芽生えていきます。
「ひとりでできるよ!」と言う時の子どもの表情って本当にうれしそうで、自信に満ちてキラキラしているよね!
ほんとにそうだよね!私は、その表情に気づけるようになったことがモンテッソーリ教育を知って良かったことの一つだと感じています!
例えば、
・自分で洋服の出し入れができる位置にする
・野菜の皮むきや包丁で切る作業などお料理のお手伝いをしてもらう
・子どもサイズのふきんや雑巾を用意し、お掃除をしてもらう
など、ポイントさえつかめば家庭でもたくさんの活動ができます。
娘たちの保育園では、本物の生活で使う道具が子どもサイズで用意されています。
水やりが一人でできるように子どもサイズのじょうろや、お茶を自分で注げるように子どもサイズの小さなピッチャーとかね。
園で道具を揃えるときに意識していることが4つあるそうです。
・本物の素材
・子どもサイズ
・安全性
・魅力的
子どもたちが使ってみたい!触ってみたい!と思える道具であること。
工夫次第でおうちでも実践できそうですよね!
おうちでも、お水やお茶をこぼしたら自分でタオルを取りに行って拭いたり、おやつのお皿を自分で洗って水切りかごに入れるまでをしてくれるようになったよね!
「すごいね~」って褒めた時の自信に満ちた瞳がとてもキラキラしてるんだよね!
②感覚教育
感覚器官を意識して使う活動です。
・視覚→見る
・聴覚→聞く
・触覚→さわる
・味覚→味を感じる
・嗅覚→におい
「0~3歳に整えたい7つの環境」でも感覚教育があったよね。
そうだね。3歳までに無意識に感じてきたたくさんの感覚を、3歳以降は意識的に整理して、分類し体系化していく時期に入っていくよ。
『感覚教育はすべての教育の基礎である』
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリ教育の中で特に重要とされており、あとに続く『言語・算数・文化教育』の基礎となるものです。
感覚教育で使用される教具には
・対にする
・段階づける
・分類する
という3つの操作があります。
教具で有名なものを一部紹介します。
感覚教具を使い五感を刺激していくことで、感覚器官が洗練され、知性が芽生え始めます。
教具を使っていく中で「ものを観察する力」と「ものを考える方法」も身に付いていきます。
③言語教育
「言語の敏感期」に対応して言語の発達を促します。
3歳頃までは「はなし言葉の敏感期」でした。
3歳以降は「書きことばの敏感期」があります。
モンテッソーリ教育においての言語習得の順番は、
聞く→話す→書く→読む
です。
読むより先に書く?
そう。モンテッソーリ教育では、「読む」というのは一文字ずつ発音できることではなく【読んで意味が分かる=イメージできる段階】ということなんだって。
まず、絵カードや文字カードなどを使って、文字の並べ替えなどもしていきながら語彙を増やしていきます。
モンテッソーリ教育の言語教育の特徴としては、無理して読み・書きを詰め込みで教えるということはしません。
子ども自身が興味を持つ「敏感期」に適切な教具に触れていくことで、いつの間にか読んだり書いたりできるようになります。
4歳の長女がちょうど「書きことばの敏感期」だなぁと感じます。
保育園のおしごと(活動)の時間におこなったものを週末に持ち帰ってくるのですが、いろんな教具がある環境で、一時期は何枚も何枚も文字を書いたプリントばかりでした。
家でもひたすら書いている時期があって、いつの間にか数字も書けるようになっていました。
モンテッソーリ教育では、子ども自身が興味を持った時期に合わせて正しいはなし言葉、書き方、読み方、そして文法や文章構成まで習得できるように教具が系統化されています。
④算数教育
モンテッソーリの算数教育は、数の量や大きさなどの概念を学んでいきます。
以下の3つがつながったときに、概念を身に付けられたと考えます。
①感覚として捉える「数量」
例)みかんが4つある。などの具体的な量がわかる
②それを言い表す「数詞」
例)みかん4つをみて、「4(つ)!」と言える
③「数字」を書き表す
例)「4」の数字カードを選んだり、数字を書ける
算数教育に使用される教具はしっかりと系統化されていて、日常生活の中で、数を具体的に数えることから、徐々に抽象的な数の世界を理解できるようになっています。
⑤文化教育
言語と数教育以外の分野を対象としたのが文化教育です。
・地理
・歴史
・音楽
・美術
・生物、植物
宇宙にあるすべてのものが文化教育の分野です。
世界地図や日本地図を使って地理を学んだり、宇宙の惑星の模型や動植物の絵カードなど、興味の種をできる限り多く蒔くことを目的としています。
子どもの「知りたい!」という知的好奇心にこたえ、子どもの視野や物の見方を広げることを大切にしています。
モンテッソーリ教育を家庭でするときのポイント
モンテッソーリ教育の目的は、
「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」
日本モンテッソーリ教育綜合研究所 HP
モンテッソーリ教育を実施している園だけでなく、おうちの中でも子どもたちの自ら成長しようとする力を伸ばすことはできます。
むしろ園にいる間だけしてもらう教育ではなく、普段子どもとたくさんの時間を一緒に過ごす家庭での親のかかわり方、環境づくりがとても大切だと私自身は感じるようになりました。
それぞれ5つの教育分野や敏感期に対応する教具などもありますが、マリア・モンテッソーリは、「モンテッソーリ教育における最も重要な要素では絶対にない」と述べています。
家庭で取り入れるときのポイントをいくつか紹介します。
1.環境を整える
子どもサイズ
・自分で拭き掃除ができるぞうきんやふきん
・子どもサイズの包丁や皮むき器
など、子どもに合った道具や環境を用意すると、大人の手を借りずに自分でできるようになります。
ほんものであること、美しいこと
「割れてしまうから」
「壊しちゃうから」
とプラスチックのものばかりを使わせない。
触覚や視覚などの刺激を敏感に吸収する時期だからこそ『ほんもの』に触れさせてあげること。
「物を大切に扱う」ということも覚えることができます。
また、子どもは美しいものに惹かれるので、さわりたい!やりたい!と思うように魅力的であることが大切です。
まず大人はやってみせる
できないことは、ゆっくりとした動作で見せてあげる。
言葉で説明せずに“やってみせる”ことがポイントです。
同じ動作を繰り返していたら満足いくまでやらせてあげる
繰り返しはその動作をマスターしようと一生懸命に集中しています。
満足のいくまでやらせてあげることも大切です。
2.自主性を尊重し、子どもの成長の機会を奪わないこと。
「自分でできた」という体験の繰り返しが自信を育てます。
でも助けが必要なタイミングは逃さないよう観察する、見守ることも大切です。
困っているときは、「手伝ってもいい?」と声かけすると子どものやる気をそがずにうまくいくことが多いです。
3.敏感期を理解する
子どもが何か特定のことに強く興味を持つ時期を『敏感期』とよびます。
これを知っているのと知らないのとでは大人である私たち親の気持ちが全然ちがいます。
私は特に「秩序の敏感期」のことを知ってから、子どものイヤイヤやぐずりに対しての気持ちが全くかわりました。
心がとても楽になったと同時に、自分のことを理解してくれた!と感じた子どもの態度も全然違うことにも気づきました。
モンテッソーリ教育の考え方は、子どもはもちろん親にとっても子どもとの信頼関係を築く助けになるのではと感じます。
ママの育児に関する心のモヤモヤを軽くするヒントがたくさん詰まっているよ!
モンテッソーリ教育を家でするときに参考にしたいおすすめの本
モンテッソーリ教育を家庭で取り入れたいと思ったときに、おすすめの本を一冊紹介します。
・子どもの敏感期について
・子どもが自分でできる環境づくり
・子どもの「イヤ!」と付き合う方法
など分かりやすく書かれているので、モンテッソーリ教育の入門編としてもおすすめです。
まとめ
今回は、3~6歳(後期)に用意されたモンテッソーリの教育分野5つと家庭で取り入れる際のポイントについてまとめてご紹介しました。
立派な教具がなくても、おうちで子どもの様子を意識して観察していると、今は〇〇の敏感期かな?と感じられることがあると思います。
そんな時は、もし困っていたら見本をみせてあげたり、本人の満足いくまでやらせてあげたり、見守り・観察し、子どもの興味・関心を広げてあげられるように環境を整えられると『自己教育力』を身に付けるお手伝いができるのではと思います。
子どもにも子どもの都合があります。
よく観察して、子どもの興味を尊重する、理解するように心がけると、声かけなども自然と変わってきます。
そうすると、「自分を理解してくれた」と感じた子どもは、大人の都合も理解してくれるようになります。
子どもが言うことを聞かなくて困ってる
イヤイヤ!ばかりでお手上げ
そんな時は、子どもをどうにかしたい!ではなく、まず私たち親側が子どもの目線で考えてみて、一人の人として尊重し、声のかけ方、日頃の接し方を意識してみると、大人の真似が大好きな子どもはちゃんとこちらの変化を敏感に感じ取ってくれます。
乳幼児期にしかない「敏感期」を逃さずに、親としてできることから取り入れていけたら、ママも子どもも笑顔の時間が増えていくように思います^^
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