【早見表あり】モンテッソーリ教育の敏感期とは?一生に一度の大事な時期

【モンテッソーリ教育】敏感期とは?
ユウ

こんにちは!
マムミーライフのユウです。
2歳差の姉妹のママです。

今回は、モンテッソーリ教育を知るうえで必ずでてくる『敏感期』についてです。

そもそもモンテッソーリ教育ってなに?という方はこちらからご覧ください。

私はこの『敏感期』のことを、子どもが小さい時に知ることができて本当に良かったと思いました。

 

モンテッソーリ教育を受けさせたい!

 

おうちモンテをしたいな~

とまで考えていなくても、子どもの敏感期を知っておくと、子どもに対する見方が変わったり、声のかけ方が変わると思います。

 

私自身、イライラする場面がすごく減って、子どもたちを観察することが楽しくなりました!

また今まで、子どもが歩けるようになった、文字が読めるようになった、などの「〇〇ができた!」という結果で成長を感じていた部分があったのですが…

敏感期の考え方を知って、子どものことを観察したら(関心をもって見守ると)今までもどかしくてイライラすることもあった子どもの態度を理解することができるようになって、声のかけ方も変化しました

さまざまな敏感期がありますので、わかりやすく早見表にもまとめてみました。

私がモンテッソーリ教育をもっと深く知りたい!と思うようになったきっかけでもある『敏感期』について出来るだけ分かりやすく解説します。

目次

モンテッソーリ教育の『敏感期』とは?

敏感期とは、
「ある特定のことに対して強く興味をもち、同じことを繰り返す時期」のことです。

自分の将来に必要な能力を獲得するために、自分のまわりの環境の中にその要素を見つけ出し、その感受性がとても敏感になる一定期間のことです。

その能力の獲得がおわると、恋が一気に冷めるように無関心になるそうです。

でもすぐに次の能力の獲得のために心の炎が点火するんだそうです。

この時期は、興味を強く持っている事柄を苦労せずに身に付けられます。

その敏感期を過ぎてから身に付けようとするとかなりの努力が必要になります。

モンテッソーリ教育の主な敏感期を早見表にしてみました。

さまざまな敏感期
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マメ太

例えば『言語の敏感期』なら、言葉について苦労せずにどんどん吸収していくんだって。

 

この時期の小さなこどもは、自分の周りで話されている言葉をどんどん吸収して苦労せず自然と話せるようになっていくよね。

マメ太

大人になって違う国の言葉を身に付けようと思うと努力が必要だけど、言語の敏感期に吸収できた言葉は苦労せず話せるってことだね。
すごいね!

私はこれを聞いた時に、小さな子どもの成長ってすごいと思っていたけれど、この貴重な時期を大人が知って環境を大切にしてあげるのと、知らずに大人の都合で無理やり子どもの興味を中断させてしまうのとでは全然違ってくるな、と感じました。

敏感期とは、「子どもが生きるために必要な能力を獲得するために、一生に一度しか現れない特別で貴重な時間」なんです。

モンテッソーリ教育で大切にされている『敏感期』にはどんなものがあるの?

モンテッソーリ教育に関連する本には必ず出てくるキーワードが「敏感期」です。

マメ太

どんな敏感期があるのか、代表的なものをみていくよ!

 

「そういえばあんなことしてたな~」とか「今は〇〇の敏感期かな?」と、子どもの行動に当てはまることも多いのではと思います。

小さなお子さんがいる親御さんなら、子どもたちがいまどんな敏感期にいるのか?観察するのが楽しくなると思います^^

言語の敏感期

言語の敏感期

どんなことばも苦労せずに習得できます。

お腹の中にいるときから周囲の言葉を聴いてスポンジのように吸収していきます。

3歳ころまでは「話しことば」の敏感期
周りで話されている言葉を聞いてどんどん吸収しています。
胎生7か月頃には聴覚が完成しているといわれているので、「今日は天気がいいね~」と話しかけたり、まだ話せない赤ちゃんの頃から「おむつ替えようね~」「お風呂入ってさっぱりしたね~」など積極的に話しかけてあげることが大切です。

3歳半くらいからは「書くこと・読むこと」の敏感期
モンテッソーリ教育では、言語習得の順番は「書く→読む」です。
「読む」というのは、一文字ずつ発音できることではなく【読んで意味が分かる=イメージできる段階】ということです。
3歳半~4歳前後の子どもには、書くことに夢中になる敏感期がみられます。

マメ太

大人が書く姿を見て覚えていくんだって。

 

長女もちょうど「書くことの敏感期」で、リビングの壁に貼っているひらがな表やABC表をみながら一生懸命ひたすら文字を書いている姿を見かけます。

壁に貼っている表を見ながらたくさん書いています
マメ太

壁などに見本を貼っておくのもいいね!

運動の敏感期

運動の敏感期

たくさん体を動かし、自分の意志で動かせるからだをつくる時期です。

全身を使ったおおきな動きだけでなく、手首や腕、指先を使った小さい動きも含まれます。

マメ太

この時期の子どもは「そんな体力どこにあるの?」というくらい元気だよね!

 

大人がへとへとになるくらい元気いっぱいだよね(笑)

・からだ全体を動かす
・自分より重たいものを持ちたがる
・線の上を歩きたがる(バランスをとる)
・日常生活の中で大人の真似をしたがる(お洗濯やお料理、お茶を注ぐなど)

 

そうそう!当てはまることが多い!

「運動の敏感期」は、いろんな種類のからだの使い方を習得するために子どもはとにかく精一杯努力します。

そしてこの時期を過ぎると、なるべく力を使わないですむ方法を考えたり、手抜きすることを覚えます。

 

敏感期を過ぎると、その能力を習得するのにとても努力が必要になるんです。

マメ太

「運動の敏感期」には、とにかく思いっきり体や手首や指先を動かせる環境が大切なんだね!

ちいさなものへの敏感期

ちいさなものへの敏感期


ちいさいものをすぐ見つけたり、大人が気にもとめないようなちいさな変化に敏感に気づきます。

 

道に落ちているものにすごく興味を持ってすぐ拾っちゃう時期があったな~

マメ太

ダンゴムシやアリさんにも興味深々だったよね(笑)

感覚の敏感期

感覚の敏感期

五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)に敏感で、一つ一つの機能を洗練させていく時期です。

0~3歳ころまでは、吸収期でさまざまな感覚をインプットしていきます。
3歳以降は、それまでに吸収した感覚を意識的に整理・分類していく時期になります。

一生に一度きりの五感を洗練していく時期なので、美しいものや『ほんもの』を見たり、触ったり、嗅いだり、味わったりということを大切にしてあげたいですね。

数の敏感期

数の敏感期

量や手順、多い・少ないなどに強く興味を持つ時期です。

日常生活の中で、「多い・少ない」や「1・2・3・・・」など数的な要素に敏感になります。

数の敏感期
数の敏感期2

秩序の敏感期

秩序の敏感期

「順番・場所・やり方」などに対して、こだわりがとても強くなる時期です。

ピークは2歳前後といわれています。

2歳前後といえば、「魔の2歳児」や「イヤイヤ期」と呼ばれる時期。

・いつも決まった順番どおりでないと気がすまない。
・いつも同じ場所でないとイヤ。
・いつもと同じやり方でないと怒る、ぐずる。
・いつもママがしていることをパパがすると怒りだす。

こういった子どもの態度に、心当たりのある親御さんも多いですよね。

突然不機嫌になったり、癇癪をおこしたり、大人にとっては理解不能で戸惑ったりイライラしてしまいますよね。

でも「秩序の敏感期」を知ることで、子どもを理解することができて育児がラクになるかもしれません。

秩序とは、
いつもと同じ「順番」
いつもと同じ「場所」
いつもと同じ「習慣」のこと。
つまり、『いつも同じこと』です

この秩序が乱されると子どもにとっては一大事です。

まっさらな状態で産まれてきた赤ちゃんは、いつもと同じ「秩序」を手掛かりに、自分と外の世界の関係を覚えていきます。

大人にとっては些細なことも、いつもと同じ秩序をコンパス変わりにしている子どもにとっては、天地がひっくり返るほどのできごと。

子どもの秩序感を大切にしてあげることで、子どもは安心し、安定した人格が身に付いていきます。

 

私はこの「秩序の敏感期」を知れたことで、育児が本当にラクになりました。

「いつもと同じ」という秩序感は、子どもにとってはこれから広い世界で生き抜いていくために必要なこと

 

大人にとっては“そんなこと…”と思う些細なことも大事にしてあげることが必要なんだなと思えると、娘への声のかけ方も変わり、結果的にぐずりが早くなおったり、親子どちらにとっても良い関係が築けている気がします。

敏感期の子どもへの接し方

日本のモンテッソーリ教育の第一人者でもある相良敦子さんの著書「ママ、ひとりでするのを手伝ってね」の中で、

『敏感期は幼児期の子どもが自然から課されている重要な宿題』

相良敦子-モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね! 

と表現されています。

子どもが長い人生を歩んでいくために必要な能力を獲得するために、一度しか訪れない特定のことへの感受性の高まる時期。

自然から与えられている宿題を、大人は「お手伝い」することが大切です。

接し方のポイント】

・「ひとりでするのを手伝ってね!」を忘れない。
子どもは「自分で」やりたがっています。
必要以上に手を出しすぎたり、干渉しすぎないこと。

・子どもサイズのものを用意する
子どもが「自分でできる」ようになるために、子どもが使いやすい・やりやすい環境を用意する。

・集中しているときは見守る
子どもは「自分でやりたい!」と思っています。
子どもが集中しているときは邪魔をせず見守る。

・ゆっくりやってみせる
子どものことをよく見守っていると、難しくて行き詰っていることが分かります。
やって見せるときは、言葉を使わずまず「ゆっくりと、やってみせる」ことをし、そのあとに必要であれば、言葉での説明を追加する。

間違いを訂正しない。
モンテッソーリは「教えながら、教えなさい」と表現しています。
【子どもの間違いを訂正しない】ということ。
ついつい「こうじゃないよ」って口を出しちゃいますが、教えて、教えて、繰り返し教えることが大切です。

敏感期を過ぎていたら、気づいた時点から子どもに寄り添えれば大丈夫

 

『敏感期』なんて知らなかった…
イヤイヤ期やわがままだと思い、こちらの都合を押し付けてしまった。

 

大事な感受性を無視してしまったらどうすればいいの?

モンテッソーリは、「敏感期を逃すことは、終バスに乗り遅れるようなものだ」や「セーターを編んでいるときに編み落としの目をつくってしまうようなことだ」といっています。

「敏感期」が一生のうち一度しかない大切な時期であることは確かですが、人間の脳は何歳であっても、環境や訓練によって成長する可能性があるということが近年分かってきています。

参考図書:

お母さんの「敏感期」モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる

誰でも、「ああすればよかった」「こうしておけば・・・」という後悔や反省は経験していると思います。

過去は変えられなくても、「今」から未来を変えていけることはできると思います。

気づいた時から。

「子どもが今興味を持っていることはなんだろう?」

子どものことを意識して観察して、子どもが今関心を寄せていることを理解する。

私は人は本気で変わろうと思えばいつからでもやり直せると思っています。「本気」で思えば。

後悔や反省の想いが強ければ強いほど、それがエネルギーや原動力となります。

とり逃がしてしまったことを悔やんでいるだけでは何も変わりません。

 

気づいた『今』から、子どものことをよく観察して寄り添い、子どもが今持っている興味を伸ばせる環境づくり、言葉かけをしてあげれば、遅いということはないと思います。

まとめ

今回は、モンテッソーリ教育において欠かすことのできない『敏感期』について代表的なものを紹介しました。

さまざまな敏感期
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私は「敏感期」という言葉を知って、子どもの見方がすごく変化しました。

ぐずりやイヤイヤにイラっとすることもかなり減りました

秩序感を大切にしてあげることで、ぐずりが早くおさまって、結果的にこちらも気力や体力を消耗することがなくなって精神的にも育児がとても楽になりました。

モンテッソーリ教育の園に通えなくても、家で”おうちモンテ”が完ぺきにできなくても、子どもはみんな自然から課された課題をこなすために感受性が高まる時期があります。

「敏感期」のことを頭に入れておくと、きっと今までよりたのしい子育てができるのではと思います。

 

この敏感期を知るまで、自我が芽生えてきた長女や主張の激しい次女の育児にとても参っていて、イライラしてしまう自分に自己嫌悪、ママとしての自信がなくなって涙した日もたくさんありました。

それでも日常では大人の都合で動いてもらわないといけないこともあるので、今でも完ぺきにいつも子どもの敏感期を最優先にできているわけではありません。

でも以前よりは、格段に子育てがラクに楽しくなったのは間違いありません。

 

今回の「敏感期」の記事で、同じようなママが増えたらいいなと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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