こんにちは!
マムミーライフのユウです。
4歳と2歳の娘がいます。
娘たちがモンテッソーリ教育を長年取り入れている保育園に通い始めて1年以上経ちました。
通い始めてから、モンテッソーリ教育特有の子どもの見方、発達のこと、敏感期などを知ることができて、毎日通っている子ども達の変化はもちろん、私自身の気持ちが一番変化し、育児への向かい方が変わりました。
今回は、モンテッソーリ教育の3歳~6歳頃に準備される5つの分野の中の一つである【感覚教育】。
そこで使われる代表的な教具を紹介しますが、お家でもできるよーって事もあるので、気軽に読んでいただいて、「これできそう!」って思えるものがあれば、お子さんと楽しく試してみてもらえたら嬉しいです。
子どもの集中してる表情やいきいきした目など、忙しい育児の中で見逃しがちな素敵な表情と出合えるかもしれません^^
モンテッソーリ教育の感覚教育とは?
モンテッソーリ教育の中で特に重要とされているのが【感覚教育】です。
『感覚教育はすべての教育の基礎である』
マリア・モンテッソーリ
言語・数・文化など、あとにつづく他の分野教育の基礎となるものです。
0~6歳までは五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)が一生のうちで特に敏感な時期です。
モンテッソーリでは『感覚の敏感期』といわれています。
敏感期ってなに?という方はこちらからどうぞ^^
小さい子ってなんにでも触ってみたい、口に入れてみたい、見てみたいという欲求も強く、音にも敏感だよね。
五感を使えば使うほど発達していく時期だね。
0~3歳までは無意識に周りのものすべてを吸収していく時期で、日常生活の中でできるだけたくさんの体験をすることで五感が刺激され発達していきます。
3歳以降は、それまでに感じた感覚を分類・整理していく時期に入っていきます。
その分類・整理にとても役立つものが「感覚教具」です。
モンテッソーリ教育の感覚教具の特徴
教具の特徴として、一度に一つの感覚に集中できるようになっています。
例えば、有名なピンクタワーは色はピンク一色なので、大きさに集中できるようになっています。
もう一つの特徴として、教具には、
・対にする(ペアリング)
・段階づける(グレーディング)
・分類する(ソーティング)
という3つの操作方法があります。
・対にする(ペアリング)
同じ色や同じ大きさのものを見つけること。
・段階づける(グレーディング)
比較をして、大きい~小さい、短い~長い、太い~細いなどの順番づけをすること。
・分類する(ソーティング)
形などは違うけど、性質が同じもの同士を集めたり分類すること。
こういった操作を教具を通してしていくことで、「ものを観察する力」や「考える力」といった知性が芽生え始めます。
「大きいね、小さいね、多い・少ない、冷たいね、ざらざらしてるね」といった言葉での表現力もついていく=あとの言語や数の教育にも繋がっていきます。
言語や数など他の教育の基礎となっているのが感覚教育なんだね!
次からは五感別に有名なモンテッソーリ教具を紹介していくよ!
五感別!代表的なモンテッソーリ感覚教具
ピンクタワー
モンテッソーリの中でもとても有名な教具です。
大きさを見分ける【視覚】を育てます。
10個の立方体を大きいものから小さいものへ順に積んでいきます。
大きい・小さいという概念を視覚的に比較しながら理解していきます。
触覚板
さまざまな触り心地の違う木製の板を触り比べ【触覚】を洗練させていきます。
優しく触った時としっかり触ったときの違いなどを比べたり、それぞれの触ったときの感覚を言葉で表現していくことは言語教育にも繋がっていきます。
雑音筒
【聴覚】を洗練させていく教具の一つです。
赤と青が対になった計12本の筒の中には砂や小石などが入っています。
耳のそばで振りながら6種類の音を比較し音の大きさを比較します。
同じ大きさの音を見つけていきます。
お家でも手づくりしたよね!
小さい蓋つきの容器の中に小豆やお米、コーヒー豆などをいれて作りました。
ビーズやおはじきなどいろんなモノを入れて楽しめそうだね!
嗅覚筒
6種類の匂いのする瓶を2本ずつ12本用意します。
香りを嗅ぎ分けながら同じ匂いを探していきます。
例えば、香辛料(カレー粉、胡椒など)、バニラエッセンス、コーヒーなど。
これも家でも出来そう!色々な香り当ても楽しそうだね!
こうやって楽しみながらも、さまざまな匂いを嗅いで嗅覚を洗練させていくんだね。
味覚瓶
スポイト付きの瓶を8本用意し、4種類の味を用意します。
・甘い
・酸っぱい
・塩辛い
・苦い
味を識別し対になる同じ味を見つける教具です。
さまざまな味の食べ物を味わうという興味や関心を広げるきっかけにも繋がっていきます。
お家では、スポイトがなければストローやスプーンなどでも代用できるよ!
味も、お酢・レモン汁・砂糖水・塩など家にあるもので作れるね!
実験みたいで子どもは楽しみながら味覚が洗練されていくんだね!
モンテッソーリ教育の感覚教育のために3歳までにできること
これまで見てきたように、モンテッソーリでは3歳以降は五感それぞれを刺激し分類・整理・段階づけなどしていくことでより洗練され発達していきます。
3歳までに日常の中で大人が意識することでできる大切なことがあります。
それは、無意識に周りのたくさんのことをなんでも吸収できる0~3歳の時期に、日常生活の中で出来るだけたくさんの体験をさせてあげること。
そんなこと?
って思われるかもしれません。
なにも特別なことが必要なわけではありません。
でも、子どもの敏感期を大人が理解して意識し、環境づくりを心がけることで子どもはいきいきと能力を磨いていくことができます。
・本物に触れさせる
割れたら大変だからとプラスチック製のコップやおもちゃばかりでなく、木製のもの、ガラスのものなどさまざまな材質なものを触らせてあげる。
・季節に合ったいろんな食べ物を楽しむ
普段の食事の中でいろんな味覚を味わう。
・散歩中にお花の匂いを嗅ぐ
これらはほんの一例にすぎませんが、
大人になった私たちが、普段はもう意識もしないような何気ない日常生活でのいろんな体験が、『感覚の敏感期』である小さい子どもにとっては、のちの感覚教育、言語や数の教育の土台となっていきます。
まとめ
今回はモンテッソーリ教育の中でも他のすべての教育分野に繋がっている、土台ともいうべき【感覚教育】について有名な教具と一緒にご紹介しました。
モンテッソーリ教具をすべて揃えようと思うとかなりの高額になってしまいます。
でも中には、生活の中でできる空き容器に家庭にあるもので代用できそうなものもありましたよね!
こちらの本でも、お店で簡単に手に入りおうちでもできる手づくり教具について参考にできる例がたくさん載っています。
おうちで簡単につくれる教具がなんと100個も!
もちろんしっかりと体系立てて作られた専用教具があるに越したことはありませんが、感覚教育は必ずしも専用の教具でなくてもモンテッソーリ園に通わなくてもそれに近い環境づくりはおうちで出来ると私は思います。
日常生活の中で子どもの感覚を発達させてくれるものはたくさんあります。
まずは、
この子は今、なんの敏感期?
何に興味があるんだろう?
子どもをよく観察し興味に合ったものを用意してみて、親である私たち自身も一緒に楽しみながら体験してみてください。
親子で楽しみながら子どもの敏感期に対応した能力を伸ばせたら嬉しいですよね^^
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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